精神科保健医療福祉の歴史

この国の精神病患者は

「精神病になった不幸」と「この国に生まれた不幸」

の二重の不幸がある

-呉秀三-



各国の人口1000人あたりの精神病


日本はずば抜けて多い。


  • ライシャワー事件

「春になると精神病者とか変質者というものが増える。毎年毎年同じことを繰り返している。今度のライシャワー事件も春先、精神病者だった。このような危険人物を社会に野放しにしておくことは大変な問題であって、犯人が精神病的であったからといって刑を軽くしたりしてはいけない。」

-1964年3月25日 朝日新聞 天声人語-


  • 宇都宮病院事件

病床数900床の超特大病院だった。これだけ大きな病院であるにも関わらず医師は院長である石川Drただ1人だけであった。診察は当然、全員診れるわけもなく、院長がゴルフのアイアン(殴るため)を持って病棟をラウンドしていた。患者の監視を患者にさせ、反抗的な患者には、保護室に連れて行き、鉄パイプや木刀で集団でリンチしていた。さらに、電気ショック療法も「罰」として活用していた。

長期入院患者が作られた背景

  • 精神科病院には、5年以上入院している患者さんが43%
  • 我が国の医療施設に収容隔離政策
  • 精神科病院は、治療の場であり生活の場にもなってきた

投稿者: natsumimtot

作業療法士を目指し、専門学校の夜間部に通う学生です。 復習用まとめとして、この場を活用していきたいと思います。

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